幼なじみが天然無自覚すぎて困ってます。

恋…なのか?

雫に…恋?


思い返せば、雫の笑った顔、泣いてる顔、喜んでる顔はずっと頭に焼き付いてる。

幼馴染だから?

…それは少し違う気がする。

最近になって雫が綺麗になったから?

や、雫はずっと変わらずに可愛い。

時々、色っぽいけど…

どちらにせよ、これは俺にとって、新しく芽生えた感情だ。

それを世間では…“ 恋 ”と呼ぶらしい。

そっか。こんな簡単な事なのか。


「雫」

「ん?なぁに、新。そんなかしこまっちゃって…ってなんで笑っているの?」


雫は不思議そうに俺を見ている。

「雫、これからグイグイ行くからな」

もちろん、落としに行く。

無自覚天然幼馴染を。

「えぇ!!!これ以上勉強は嫌だよぅ〜〜…」

…苦労は絶えないだろうけど。