「応援するよ」
親友のマリに言い放った言葉は、自分の胸に突き刺さった。
同じ人を好きになった、それだけだったのに。
私はマリになにも言えない。
だって、彼女が彼のことを本気で好きだって知っていたから。
自分以外の人に「好きな人がいる」って言うのはとても勇気がいることだと思う。
それはもしかしたら本人に言うよりも勇気がいって、同時に決意表明になる。
自分の中にあるふわふわした感情を「好き」の一言で固めて、まっすぐに思いを持つ。
どれだけそれが尊くて、勇気のいることなのかを、私は痛感した。
声を上げなければ。
行動を起こさなければ。
「私もその人が好きなんだよ」
そう、言わなければ。
でも、私はそれを言うことはできなかった。
私の初恋は叶うこともなく、友人の手に渡るだろう。
それを良しとする自分と、ダメだと思う自分がいて。
それが、涙となってこぼれた。
それは残酷なまでに冷たい涙だった。
親友のマリに言い放った言葉は、自分の胸に突き刺さった。
同じ人を好きになった、それだけだったのに。
私はマリになにも言えない。
だって、彼女が彼のことを本気で好きだって知っていたから。
自分以外の人に「好きな人がいる」って言うのはとても勇気がいることだと思う。
それはもしかしたら本人に言うよりも勇気がいって、同時に決意表明になる。
自分の中にあるふわふわした感情を「好き」の一言で固めて、まっすぐに思いを持つ。
どれだけそれが尊くて、勇気のいることなのかを、私は痛感した。
声を上げなければ。
行動を起こさなければ。
「私もその人が好きなんだよ」
そう、言わなければ。
でも、私はそれを言うことはできなかった。
私の初恋は叶うこともなく、友人の手に渡るだろう。
それを良しとする自分と、ダメだと思う自分がいて。
それが、涙となってこぼれた。
それは残酷なまでに冷たい涙だった。