美桜「この服おっきい...」


伊吹「だって僕のだもん」


美桜「伊吹のなの!?」


伊吹「そうだよ?」


コンッ コンッ


伊吹「はーい」


ガチャ


細田「美桜」


美桜「龍介」


さっき、怜央が細田さんって言ってたのがこいつね


龍介「倒れたんだってな?」


美桜「そんなことより仕事はいいの?」


龍介「俺の患者は今、目の前にいる」


美桜「はぁー、私?」


龍介「お前以外に誰がいるんだよ」


伊吹「あのー?」


美桜「あっ、夜桜の先代だから安心してね」


龍介「ちょっとだけ診察していいか?」


診察なんて何年ぶりだよ


美桜「いいよ」


龍介「下瞼見るな」


龍介「貧血ではないか」


龍介「熱は計ったか?」


伊吹「38度5分でした」


龍介「ちょっと高いな」


龍介「聴診器ないからちょっとごめんな」


ギュッ


美桜「え!?」


龍介「喋んないで」


美桜「ん」


伊吹「(๑ ー̀εー́ ๑)」


龍介「音も大丈夫そうだな」


龍介「辛いところは?」


美桜「頭痛いかな」


龍介「疲労ってところか」


美桜「それしか思い当たらないね」


龍介「あとは、そこのムスッとしてる彼氏にでも癒してもらえ」


美桜「彼氏じゃないですぅーだ」


龍介「そうなのか?じゃあなんで男物の服来てるんだ?」


美桜「服がなかったから貸して貰ってるだけ///」


龍介「フッ、とにかく休んで早く元気になれ」


美桜「はーい」




龍介「頑張れよ」


ポンッ


伊吹「はい」


バタンッ


ギュッ


美桜「ちょっ、急にどうしたの?」


伊吹「なんでもないもん」


美桜「へぇー、ヤキモチ妬いてんだ」


伊吹「ヤキモチじゃないもん!」


美桜「フフッ」