「前にも言ったでしょう? 悠は僕の恋人です。恋人の側から1秒でも離れたくない。……その気持ちは貴方にはわからないでしょうね」

「そんなの束縛強すぎでしょ!」


「束縛ではありません。僕の行動は独占欲と言ってほしいですね。……悠、帰りましょう」

「は、はい。ごめんね、千智ちゃん」


顔の前で手を合わせてごめんのポースを取る。


「まぁ、悠が嫌がってないなら良いけど……また明日ね」

「うん、また明日」


千智ちゃんは不服そうな顔を見せながら私を見送ってくれた。