「流架。どうして貴方が僕たちについて来てるんですか?貴方のことは誘ってないし呼んでもないはずですが……」

「呼ばれてなくても2人の会話が聞こえちゃったんだもん。生徒会室の前を通ったらたまたま2人がプールに行く約束してたから♪」


「それは盗み聞きというんですよ」

「あれ? そうだっけ?」


「せっかくのデートだったのに……」

「俺は邪魔しに来たんじゃないもん。悠ちゃんの可愛い水着が見たかっただけ」


「あの兄弟仲良く何話してるんだろ?」

「っていうか彼女とかいるのかな?」

「声かけたら一緒に遊んでくれるかなぁ?」


女の子の黄色い声が飛び交ってる。


その視線は紅蓮先輩と一条君に向けられていた。

あの2人は目立つ上にイケメンだし……。


2人が兄弟に間違われてる理由には訳がある。