「ここまで見てきて俺がわからないと思ったの?俺は玉砕覚悟で告白したんだよ」

「わ、たしは……」


「大丈夫、悠ちゃんは何も悪いことはしてないから。だけどこれからも友達でいてね? 俺、卒業まではこの高校にいるつもりだから」

「う、うん!」


「流架、貴方のいう友人とはどういうものか、ここで改めて宣言してください」

「それはね?……こういうのを友達っていうんだよ」


「んっ!?」

「!?」


私は一条君に唇を奪われてしまった。


しかも、紅蓮先輩の目の前で。


「流架、勝負はついたはずですが……?」

「うん、負けたよ。でも今回は、でしょ?それに俺、勝負に負けても悠ちゃんに触れないとは言ってないもん♪」


「流架……」

「紅蓮先輩落ち着いてください! 一条君もこういうのやめて」


「あ、もしかして気持ち良くなかった? それならもう一度」


私の両手を掴んで距離を詰める一条君。


「そういう問題じゃありません。悠は僕の恋人です」

「んっ……!? ぐ、紅蓮先輩も一条君が見てる前でこんなの恥ずかしすぎます!」


紅蓮先輩は頭をグイッとされ強引にキスをされた。