「ごめんごめん。1ヶ月後、生徒会室に集合ってことで。決着が着くまでは今まで通り、悠ちゃんにちょっかい出すから覚悟してて。じゃあ紅蓮お兄ちゃん、悠ちゃんまた学校でね〜」


一条君はヒラヒラと手を振って去っていく。


「悠を流架なんかに渡したりしない。だから側で見てて」

「当たり前です! 私は紅蓮先輩の彼女なんですから。私は応援します!!」


こうして2人の小説勝負が始まった。


もしも紅蓮先輩が負けた場合は私は一条君の彼女になる。


紅蓮先輩から離れるのはイヤ。


それはつまり強制的に別れるってことだから。


私はいつだって紅蓮先輩の味方。


どうか紅蓮先輩が一条君に勝ちますように……!