「紅蓮先輩は、ど、どうやったら一条君を許してくれますか?」
「……流架。今後一切、悠に近付かないって誓える?」
「それはムリ。だって悠ちゃんとは同じクラスだし。そもそも俺と悠ちゃんは仲良いお友達だもん♪」
「流架」
「い、一条君!」
火に油を注いでどうするつもりなの、一条君。
反省の色が見えないと紅蓮先輩のイライラは積もるし、私もこれ以上は庇いきれないよ。
「そんなに悠ちゃんに近付いてほしくないならさ〜。俺と勝負しない? 紅蓮お兄ちゃん」
「勝負?」
「そ、勝負。紅蓮お兄ちゃんは少女漫画家でしょ? マンガ対決じゃプロのお兄ちゃんには足元にも及ばないと思うんだ、俺。でもさ小説だったらどう?」
「小説って……。一条君、文章書けるの?」
「あ、悠ちゃんには言ってなかったっけ。俺デビューはしてないけど、それなりに読者がいるんだ」
一条君はそう言いながらスマホを私に見せてきた。それは、とある小説サイトの読者数。
おそらく一条君が書いてるところなんだろうけどたしかにファン数はめっちゃ多い。
「……流架。今後一切、悠に近付かないって誓える?」
「それはムリ。だって悠ちゃんとは同じクラスだし。そもそも俺と悠ちゃんは仲良いお友達だもん♪」
「流架」
「い、一条君!」
火に油を注いでどうするつもりなの、一条君。
反省の色が見えないと紅蓮先輩のイライラは積もるし、私もこれ以上は庇いきれないよ。
「そんなに悠ちゃんに近付いてほしくないならさ〜。俺と勝負しない? 紅蓮お兄ちゃん」
「勝負?」
「そ、勝負。紅蓮お兄ちゃんは少女漫画家でしょ? マンガ対決じゃプロのお兄ちゃんには足元にも及ばないと思うんだ、俺。でもさ小説だったらどう?」
「小説って……。一条君、文章書けるの?」
「あ、悠ちゃんには言ってなかったっけ。俺デビューはしてないけど、それなりに読者がいるんだ」
一条君はそう言いながらスマホを私に見せてきた。それは、とある小説サイトの読者数。
おそらく一条君が書いてるところなんだろうけどたしかにファン数はめっちゃ多い。



