「紅蓮先輩もう少し一条君に優しくするのはどうでしょうか? 一条君も久しぶりに紅蓮先輩と再会出来たんだし仲良くするとか……」

「「無理/です」」


「……」


息がピッタリ。


「俺だってさ、紅蓮お兄ちゃんのことが嫌いってわけじゃないんだよ。ただ紅蓮お兄ちゃんは泊まりに行くたびに惚気話ばっかりしてつまんないんだもん」

「そういう流架こそ本命でもない異性との話はやめませんか?」


「やだよ。1人に決めちゃったら他の子と遊べなくなるじゃん。俺は俺のことを好きになってくれる女の子全員を幸せにしたいの」


紅蓮先輩、一条君の前では私の話ばかりしてたの!?


どんなこと話してるんだろ。少し照れくさい。

一条君のチャラさ加減は変わらずだし。


「流架の夢物語に口出しするつもりはありません。ですが、そのハーレムに悠を加えるのはやめてください」

「俺のはもう叶ってるから夢物語じゃない。それに俺、悠ちゃんのことは本気だよ」


「略奪愛なら他でやってください。悠は僕の大切な人。これは絶対であり覆ることはない」

「紅蓮せんぱっ……!」


一条君から無理やり引き剥がすとそのまま強引にキスをされた。


「んっ……! ぐ、紅蓮、先輩……」


バシバシと紅蓮先輩の胸を叩くけれど決して離そうとしない。


一条君が目の前にいるのに……。


しかも、めっちゃ見られてる。

恥ずかしくて死にそう!