一条君にキスされてから数日。


紅蓮先輩にお昼を誘われた私は生徒会室に向かう。中に入ると私よりも先に先客がいた。


相手は一条君。

なにやら紅蓮先輩と揉めてるみたい。


「流架、ここは関係者以外は立ち入り禁止なんですが何故あなたがここにいるんですか?」

「お昼だからだよ、紅蓮お兄ちゃん。って悠ちゃんは生徒会役員じゃないのに入れちゃっていいわけ?」


「彼女は僕の特別なので」

「あ、そういうのえこひいきっていうんだよ」


「お、お取り込み中みたいなので私は教室に戻りますね」

「待って」

「!」


ドアノブに手をかけた瞬間、紅蓮先輩が私を引き止めた。


「行かないで。せっかく僕が誘ったんだから教室に戻るのは食べ終わった後にして」

「紅蓮先輩……」


「紅蓮お兄ちゃん、俺も一緒がいい」

「……わかりました、好きにしてください」

「ありがとう、紅蓮お兄ちゃん♪」


一条君も増えて3人で昼食をとることになった。

でもって紅蓮先輩が一条君には会長モードなのちょっと意外かも。