シンデレラは堅物会長の専属モデルになるようです

「だけどそんなに食べさせてくれないなら俺にも考えがあるよ」

「な、なに?」


まだ諦めてなかったの?


そんなに私に食べさせてほしいの?

ここまでくるとなんで私なんだろうって疑問のほうが……。


「授業中にヨダレ垂らして寝てる悠ちゃん。……よく撮れてると思わない?」

「なっ! か、貸して!!」


私が寝てる間に隠し撮りをしたってこと!?


全然気づかなかった……。


「貸すわけないじゃん。あ、ここまで手を伸ばせたら返してあげてもいいけど?」

「そ、そんなの無理……」


一条君は立ち上がってスマホを上にあげる。


私の低身長じゃ背伸びしても一条君には届かない。それはジャンプしても同じ。


「えー、やる前から諦めちゃうの? でも、いーの? そしたら悠ちゃんが俺にあーんをするんだよ」

「それはもっとダメ!」


私はピョンピョンとその場でジャンプした。


紅蓮先輩に見つかったら絶対怒られる!


一条君は口が軽そうだから黙ってるわけない。


「あははっ、可愛い。必死になってる女の子っていいね。もっとやってよ」

「……からかわないで。いいから消して」


「嫌だって言ったら?」

「無理矢理にでも奪って写真を消す」


「物騒すぎ、ははっ。悠ちゃんには無理だと思うよ。ていうかさー、この状況のほうがヤバいんじゃないのー?」


なんのこと?


「さっきから俺に密着してるよ」

「……!」


「あ、離れちゃうの? 残念だなぁ、言わなきゃよかった」


絶対、残念がってない……。