大葉を千切りにして、トッピング用に適量取り分けて、残りをボウルに入れた。唯人君たちが下準備してくれたツナと梅干も加える。そして、醤油を垂らす。
「醤油はどれくらい?」と言う唯人君へ、「正直、勘」と言った直後、背中が寒くなった。ええお嬢様、冗談ですよ。
「えっと、小さじ二杯分くらいかな」
「へええ」
「そんで、ごま油」
「ごま油は?」
勘、と言おうとしたけれど、背中を駆け抜ける冷たさが蘇って、言葉を飲み込んだ。
「醤油と同じくらいかな。まあ、お好みで調節してみて」
「はーい」
「で、これを和える」
「菜箸」と健人に差し出されたそれを受け取って、「トングの方がよかった?」と言う彼に「大丈夫」と答えて、ボウルの中身を混ぜる。
「そんで」と言ったちょうどそのとき、タイマーが、パスタが茹で上がったと知らせた。
「パスタはどうする? 夏だし、冷製パスタにする?」
誰に、というわけでもなく、言ってみた。
「冷やそうか」と唯人君。
「よし。それじゃあ、ざるにあけてギンギンに」
「氷も使う?」と言う唯人君に、「夏だしね」と健人。
健人が流しでパスタを冷やしている間に、唯人君が冷凍庫から氷を取り出す。
冷やしたパスタを、調味料などを混ぜたボウルで、その中身と混ぜて、お皿に盛る。取り分けておいた残りの大葉を散らして――。
「完成!」
健人と唯人君が、「おおー」と声を重ねる。
「醤油はどれくらい?」と言う唯人君へ、「正直、勘」と言った直後、背中が寒くなった。ええお嬢様、冗談ですよ。
「えっと、小さじ二杯分くらいかな」
「へええ」
「そんで、ごま油」
「ごま油は?」
勘、と言おうとしたけれど、背中を駆け抜ける冷たさが蘇って、言葉を飲み込んだ。
「醤油と同じくらいかな。まあ、お好みで調節してみて」
「はーい」
「で、これを和える」
「菜箸」と健人に差し出されたそれを受け取って、「トングの方がよかった?」と言う彼に「大丈夫」と答えて、ボウルの中身を混ぜる。
「そんで」と言ったちょうどそのとき、タイマーが、パスタが茹で上がったと知らせた。
「パスタはどうする? 夏だし、冷製パスタにする?」
誰に、というわけでもなく、言ってみた。
「冷やそうか」と唯人君。
「よし。それじゃあ、ざるにあけてギンギンに」
「氷も使う?」と言う唯人君に、「夏だしね」と健人。
健人が流しでパスタを冷やしている間に、唯人君が冷凍庫から氷を取り出す。
冷やしたパスタを、調味料などを混ぜたボウルで、その中身と混ぜて、お皿に盛る。取り分けておいた残りの大葉を散らして――。
「完成!」
健人と唯人君が、「おおー」と声を重ねる。



