なんだか可愛いな、そう思いながら見つめてしまっている時。



いつものように机にカバンを置いて、
みんなが集まる後ろの座席へ。



『おはよっ』

『おはよう』



塁斗との挨拶、分かってるはずなのに緊張してしまうの。


話をするわけでもなく、
挨拶や視線がぶつかるだけ..。



元々はこういうように、
目が合うことなんてなかったはず..。


何故なら、塁斗は気づいていなかったはずだから。