自分の声が聞こえて恥ずかしい気持ちになってしまう。 塁斗と翔から好かれることを知ってしまった。 ふたりとも真剣だったのは分かっていたつもりでも、恥ずかしい。 自分だけど、自分じゃないような声が漏れてしまう。 その晩は、 塁斗の家にお泊まりしながら 3人がひとつのベッドに入る。 正直言って、 考えていなかった。 こんなことになるなんて、 思わなかった。 気がつけばもう、 時は夏を迎えてしまっている。