結愛が天国へ旅立ってしまった時から、1年が過ぎ去ろうとしている。




『お父さん、お母さん..卒業まであと少し..。アタシ、石川県に戻る。
夢があるの..』

『夢..?』

『夢..。結愛が天国に行って気づいた。
高校時代から話してたらしいんだぁ、苦しみにある人の傍に立ちたいって。
アタシも福祉を学んだ..、石川県でその夢を叶えたい..。
結愛の近くで..』

『寂しいけど、応援する。
結愛ちゃんのためにも頑張れ』

『そうね、娘の夢を応援出来ない親にはなりたくない。
頑張りなさい』