年が明けて、 二年生の冬のある日。 順風満帆過ぎた日々は、 いったいどこへやら...... 就職クラスと進学組に分別した日から1週間、近くにいたはずの塁斗はどこへ.. この辺りから近くには決まって翔が近くにいる。 3月の初め、 北国の春はまだまだ遠い。 夕方になって、カバンを持って教室を出ようとした時。 『カレン』 嫌でも分かる、 翔の甲高い声に反応してしまったばかりに..