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SIDE/ 中瀬このか



「ねえ、この。一体どういうことなの?」

「ちょっ、一旦落ちついて───……」

「なに? このごときが私に隠しごとするって?」

「今、“ごとき” って言った!」

「いいから、さっさと白状しなさいよ」



ドンッ、と目の前にカツ丼が置かれた。


まるで刑事ドラマの取り調べ室────実際は、学食にて。


みかちゃんに連れ出されて久しぶりに来たけれど、昼休みはやっぱり混雑するみたいだ。

人がひしめきあっている。



ていうか、みかちゃん、我が物顔で突き出してるけど、そのカツ丼はもともとわたしが頼んだものだ。



「白状って、なにを」

「しらばっくれないでよ。すごいウワサになってるんだから! このが弓木千隼の愛人だって」

「っ、ごほっけほっ、うっ」