君にさよならを告げたとき、愛してると思った。



「そんな感じ悪かった?」


「うん、悪かった」


「そんなつもりはないんだけど。俺、人見知りなんだよな」


あの態度の理由が人見知りって。私もそうだからわからなくもないけれど、もうちょっと人見知り方があるでしょうよ。


緊張するようなタイプに見えないと思っていたのに、やっぱり、最初は郁也も緊張していたのかな。わかりにくいなあ、もう。


「あと、目つき悪いのは目が悪いから。こう、目細める癖がついてて」


言いながら、両目を細める。別に今やらなくてもいいのに。でもなんか、ちょっと可愛い。


「コンタクトすればいいじゃん」


「コンタクト苦手。昔一回だけ挑戦してみたけど、痛くて涙止まらんかったし」


泣いたんだ。郁也が泣くところなんて全く想像がつかない。でもなんか、ちょっと可愛い。


「眼鏡かければいいじゃん」


「運転する時は眼鏡かけてるよ」


運転するんだ。車持ってるのかな。それは想像つくかもしれない。ちょっと、かっこいい。


「普段からかければいいじゃん」


「俺、眼鏡まじで似合わないんだよ」


似合わないからかけたくないって。なにそれ。なんか、ちょっと可愛い。


眼鏡姿も見てみたい。本当に似合わなかったら、思いっきり笑い飛ばしてやろうか。