「後は⋯、エース任されて、4番任されて。先輩押し退けてんだから、誰よりも俺が一番努力しなくちゃだろ」
「⋯、」
「情けない結果、許されないだろ」
私の後ろに、チームメイトを見ているのか、
悔しかったあの日を見ているのか、
工藤の瞳は私を通り越して、強い意志を光らせていた。
嗚呼、私、工藤の事バカにしていたみたい。
私なんて何も夢中になれるものも無く、好きだって胸を張れるものも無く、努力なんて大嫌いで。
それなのに、その全てを持っている工藤の事を見下していた。
工藤は、とても眩しい。
夕日に照らされた雪の様に。



