乃蒼side

メイドカフェのシフトを終え、3人でいろんなクラスを回る。縁日に行った後、急に楓が

『そうだ!お化け屋敷行かない?』

…お化け屋敷??怖い⋯。

『いいじゃん。2-2だっけ?行こ行こ。』

雪ちゃんまで言い出す。

『乃蒼も行くでしょ?』

2人に純粋な眼差しで見られたら断るわけには行かない。

『い、行くよ、楽しみだなぁ。』


なんだかんだ言って、お化け屋敷に到着してしまった。ご死亡のお知らせです…。

『待って、普通に怖いんだけど…。』

さっきまで威勢の良かった楓はどこに行ってしまったのだろうか。

『あ、乃蒼!お先にどうぞ!』

『えっ。1人で行くの!?』

そんなことを言ってる間に、教室に強制入場させられる。

『マジかぁ。…怖いなぁ。』

うわぁ。女の人がこっちに近づいてくる!
…ん?よく見たらなんかガタイがいいなぁ。絶対男子じゃん!怖くないもんっ!

そう思いながら気を紛らわせる。


半分を過ぎたところで、入り口の方から声が聞こえてきた。

『うわ。思ってたより暗いじゃん。』

…雪ちゃんだ。きっとまた楓が『お先にどうぞ』とか言ったんだなぁ。

『きゃあっ!貞子!!』

あぁ、さっきのガタイのいい人か。…意外と雪ちゃんは普段クールな割にはビックリすることには慣れてないらしい。


3分の2が過ぎたあたりで、今までいたお化けたちがいなくなった。

『え、誰もいない…。』

次の瞬間、何者かに後ろから口を押さえられ、そのままカーテンの裏に引きずり込まれた。