蒼生side

乃蒼ちゃんがメイドカフェをしてると蓮が言っていたので、行ってみることにした。

かわいいなぁ…。

乃蒼ちゃんと蓮の絡みを楽しみながら席に案内される。

「なぁ、お前の抹茶パフェくれよ。」

「いいよ。じゃあワッフルちょっとちょうだい。」

しばらく蓮と他愛もない会話を楽しんだ後、料理が出てきた。もちろん出してくれたのは乃蒼ちゃんだ。

…いじわるしたい。

蓮と目線を合わせて合図を送る。それを受け取ったのか、蓮が言う。

「え、メイドカフェってなんかなかったっけ?」

わかりやすく戸惑う乃蒼ちゃん。さては今までサボってたな…。蓮と一緒に追い討ちをかける。

「あー、料理に萌えをトッピングしてくれるやつ?」

さらに焦り始めた乃蒼ちゃんが可愛くて、もっといじわるしてみた。


最終的には『お、おかえりなさいませ。ご主人様…。』と照れながらも言ってくれた。

…それは反則でしょ。

俺と蓮は反射的に目を逸らしてしまう。耳に熱を感じる。多分赤くなっているのだろう。

「…もう一回やって?」

脳に焼き付けておきたくてもう一回頼んでみたけど、さすがに乃蒼ちゃんは恥ずかしかったのか裏に逃げてしまった。


ふと周りを見てみると、女装をしている男子たちが顔を赤らめていた。

…絶対見てたじゃん。

「乃蒼ちゃん、一緒に写真撮ろ。」

楓さんに頼んで呼んできてもらい、窓に映ったシルエットを撮る。

「ありがとう。」

と言いながら頭をポンポンとすると、すぐに逃げられてしまった。

そうだ、これLINEのトーク背景にしよ。


帰り際に雪さんに呼び止められた。

『先輩、さっきの乃蒼の動画撮ったんであげます。』

…乃蒼ちゃんの周りはいい人ばかりらしい。