律くんがあまりにも嬉しいことを言ってくれたから、興奮してるのかな?
その割には、ちょっと恥ずかしいようなふわふわしているような、変な気もするけど……。
「よし! じゃあせっかくスタジオに入ったんだ! 響斗はいねーけど、ふたりでちょっとだけ練習しようぜ!」
「あ、うん」
律くんにそう言われてハッとする私。
いまだに胸の鼓動は止まらない。
まあ、いいか。
それから私と律くんは、ボーカルとギターだけで数曲練習をした。
――自信持て!
歌っている時、律くんが力強く言ってくれた言葉が何度も何度も頭の中をよぎった。
するといるもよりも喉の奥が開いて、伸びやかな声で歌えた気がした。
でも、まだひとりで歌っていた時のような思い切った声は出せない。
――もっと、頑張ろう。
私の声を認めてくれた律くんと響斗くんと一緒に、心から楽しめるように。
*
音也さんのスタジオに行った次の日。
昨日姫奈ちゃんにすごまれた私は、教室ではなるべく律くんに近寄らないようにして一日を過ごした。
その割には、ちょっと恥ずかしいようなふわふわしているような、変な気もするけど……。
「よし! じゃあせっかくスタジオに入ったんだ! 響斗はいねーけど、ふたりでちょっとだけ練習しようぜ!」
「あ、うん」
律くんにそう言われてハッとする私。
いまだに胸の鼓動は止まらない。
まあ、いいか。
それから私と律くんは、ボーカルとギターだけで数曲練習をした。
――自信持て!
歌っている時、律くんが力強く言ってくれた言葉が何度も何度も頭の中をよぎった。
するといるもよりも喉の奥が開いて、伸びやかな声で歌えた気がした。
でも、まだひとりで歌っていた時のような思い切った声は出せない。
――もっと、頑張ろう。
私の声を認めてくれた律くんと響斗くんと一緒に、心から楽しめるように。
*
音也さんのスタジオに行った次の日。
昨日姫奈ちゃんにすごまれた私は、教室ではなるべく律くんに近寄らないようにして一日を過ごした。



