「律くん、音也さんの話だとアリスちゃんの次のボーカルについて、すごくこだわっていたみたいで……。アリスちゃん上手だったから、レベルは下げたくないんだろうなって。だから、なんでカラオケで少し私の歌を聞いただけで、私に声をかけたんだろうって」
今となってみれば、本当に不思議だ。
律くんはカラオケで、しかも隣の部屋から私の歌を聞いただけで、私をボーカルに誘ってきたんだ。
私の歌声をちゃんと聞いてもいないのに、どうしてたったそれだけで私に声をかけたんだろうって。
「――詩乃さあ。小学校の頃と印象変わったよな」
律くんが意外なことを言ってきたので、私は驚く。
話の内容と全然関係ない気がしたけれど、彼が真剣な顔をして話しているので、私はとりあえず聞くことにした。
「小五の時、俺たち同じクラスだったじゃん。覚えてるか?」
「うん……覚えてる」
そう、実は律くんとは小学校も同じで、何度か同じクラスになったことがあった。
「五年の終わりぐらいにさ、ひとりずつ歌う歌のテストがあったんだよ。覚えてないかもしれないけど」
いや、それもすごく覚えてるよ。
今となってみれば、本当に不思議だ。
律くんはカラオケで、しかも隣の部屋から私の歌を聞いただけで、私をボーカルに誘ってきたんだ。
私の歌声をちゃんと聞いてもいないのに、どうしてたったそれだけで私に声をかけたんだろうって。
「――詩乃さあ。小学校の頃と印象変わったよな」
律くんが意外なことを言ってきたので、私は驚く。
話の内容と全然関係ない気がしたけれど、彼が真剣な顔をして話しているので、私はとりあえず聞くことにした。
「小五の時、俺たち同じクラスだったじゃん。覚えてるか?」
「うん……覚えてる」
そう、実は律くんとは小学校も同じで、何度か同じクラスになったことがあった。
「五年の終わりぐらいにさ、ひとりずつ歌う歌のテストがあったんだよ。覚えてないかもしれないけど」
いや、それもすごく覚えてるよ。



