Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 律くんも響斗くんも、アリスちゃんも本当に上手だし、才能があると思う。

 アリスちゃんの後釜が私で、本当にいいのかな……。

 音也さんだって、アリスちゃんの代わりが私なんかで、がっかりしてしまうんじゃないだろうか。


「どうした、詩乃」

「えっ……」


 後ろ向きなことを考えていたら、律くんが私の顔を覗き込みながら、尋ねてきた。


「何不安そうな顔してんだよ。何か嫌なことでも、あったのか?」


 心配そうに私を見てくる律くん。

 その表情が、とても胸に刺さった。

 マイナスの方向に向いていた私の心を、じんわりと優しく和らげてくれているような、そんな感覚になる。

 律くんには、この気持ちを言ってもいい気がした。

 むしろ、一緒にバンドをやっていく仲間として、言った方がいいとすら思った。


「……気になっちゃって」

「何が?」