Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 沙菜ちんは、幼稚園からの友達で、小学校では奇跡的にクラスはずっと一緒。

 喧嘩することもたまにあるけれど、いつもすぐに仲直りできるし、暇な日はとりあえず遊ぼうか、というくらい仲がいい。


「沙菜ちーん! ありがとうっ」


 嬉しくなった私は、大袈裟にお礼を言う。

 沙菜ちんは、苦笑を浮かべて「あはは」とそんな私を流した。

 もう少し自信がついたら、沙菜ちんにはバンドをやっていること、ちゃんと話そう。

 そのためにも頑張らなくっちゃ!

 改めてそう意気込んだ私は、その日の放課後も一生懸命バンドの練習に取り組んだのだった。



 

 学校での練習を終えて、律くんと響斗くんと別れた後。

 私はひとりで帰り道を歩いていたんだけど、途中で雨が降ってきてしまった。

 天気予報では雨マークはなかったから、当然傘は持っていない。

 最初は小ぶりだったから濡れながら帰ろうかと思ったんだけど、そのうち本降りになってきて。

 そのままじゃずぶ濡れになりそうだったので、私は慌てて通りがかったお店の軒下に避難した。

 ――はあ。