Re:START! ~君のバンドに、入ります~

「さ、最近そんなに話してたかなあ? れ、練習なんて言ってたっけ律くん? と、とにかく別に、仲良くなったわけじゃないからねっ」


 嘘をつくのが苦手な私は、もう無理やりな言い訳しか出てこない。

 そんな私を、しばらくの間無言で見据える姫奈ちゃん。

 すると、にこりと笑ってこう言った。怖い。


「嘘は絶対につかないでね。わかってるよね?」


 姫奈ちゃんは笑っているのに、なんでこんなに威圧感を覚えるのだろう。

 蛇に睨まれた蛙のような気分になった私は「はい……」と消え入りそうな声をあげることしかできなかった。

 すると、姫奈ちゃんはふいっと私から目を逸らし、自分の班の方へと戻っていった。

 姫奈ちゃんは、律くんと同じ班だ。

 すぐに律くんに向かって、きゃぴっとした声で話しかけ始めたのが見えた。

 ――すごいなあ。あんなにすぐに表情を変えられて。

 まるで、女優みたい。

 なんて、思っていると。


「う、詩ちゃん。律くんと仲いいかどうかは知らないけど、気を付けないとっ」


 沙菜ちんが、ひどく怯えたような顔をしてそう言ってきた。

 そしてさらにこう続ける。