Re:START! ~君のバンドに、入ります~

「仲いいんじゃないの?」


 沙菜ちんの言葉を遮ってそう尋ねてきたのは、いつの間にか近くにいた姫奈ちゃんだった。

 姫奈ちゃんは笑顔こそ浮かべていたけれど、目は笑っていないように見える。

 そこで、はっとする私。

 ――しまった。

 律くんと練習の時のようなテンションで喋ってしまった。

 最近、放課後あまりにも一緒に居ることが多いので、クラスでも自然と話す機会が増えてしまった。

 姫奈ちゃんが監視しているから気を付けようと思っていたのに、最近注意するのをつい忘れることが多かった気がする。


「そ、そ、そ、そうかな? べべべべ別に今は、カッターの貸し借りしただけだよ?」


 作り笑いを浮かべて誤魔化そうとするも、緊張してどもりまくってしまう。

 そんな私に、薄ら笑いを浮かべて姫奈ちゃんはさらに近寄ってきた。


「最近話してるのよく見るんだけど? それにさっき、練習がどうとか言ってなかった? 何の練習なの?」


 いつもより少し低い声で、私を追及してくる。

 まずいまずいまずいまずい。

 完全に疑われてるじゃん、これ。