Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 コーラスもオーケストラもとても素敵で、聴き惚れてしまった記憶がある。

 まあ私には関係ない話だな……。

 地道に展示の準備を頑張ろうっと。

 と、思っていたら。


「先生」


 律くんが挙手をした。


「なにかな、琴弾くん」

「その自由参加って、バンドのライブでもいいんですか?」


 律くんのその言葉を聞いた瞬間、心臓が飛び跳ねるほど驚いた。

 ――え、まさか律くん。

 文化祭で、ライブをやることを考えてる!?


「自分達でちゃんと全部準備できるんなら、いいわよ」

「わかりました」


 先生の言葉を聞いて、律くんは不敵そうに笑う。

 ――まずいまずい。

 あれは絶対、ライブやることを考えてるよっ!

 今日の練習の時、ちゃんと無理って言わないと!

 そんなことを決意していると、朝の会が終わって休み時間となった。


「律くーん! もしかしてバンドやってるのー?」


 律くんの席の声から、きゃぴっとしたかわいらしい声が聞こえてきた。姫奈ちゃんだ。


「やってる」


 つっけんどんに答える律くんだったけれど、姫奈ちゃんは嬉しそうに微笑んだ。