そんなことを大声で言っちゃって。
せっかくふたりが、私を認めてくれたのに。
なんだかすごく、失礼なことをしたように思えてきた。
ふたりはすごく頑張っているのに、あんなことを言ってしまって。
私は急いで掃除の続きを始めた。
突然素早くほうきを動かしだした私を見て、沙菜ちんと美香ちゃんが目を丸くする。
「詩ちゃん、急にどうしたの?」
「ちょっと用事を思い出しちゃって! 掃除早く終わらせて行くね!」
沙菜ちんの質問にそう答えると、私は集めたゴミをちりとりで取る。
そして駆け足でゴミ箱へ向かって、ゴミを捨てた。
「じゃあ私行くね!」
掃除用具をしまって、不思議そうな顔をしている沙菜ちんと美香ちゃんにそう告げると、私は教室を出て走り出した。
旧校舎にある、第二音楽室に向かって。
――とにかく昨日のこと、謝らなくっちゃ。
*
第二音楽室からは、昨日とは違って楽器の音は聞こえてこなかった。
いないのかな、と考えながらも、静かに扉を開ける。
律くんと響斗くんは演奏はしていなかったけれど、並んで椅子に座ってパソコンの画面を見ていた。
せっかくふたりが、私を認めてくれたのに。
なんだかすごく、失礼なことをしたように思えてきた。
ふたりはすごく頑張っているのに、あんなことを言ってしまって。
私は急いで掃除の続きを始めた。
突然素早くほうきを動かしだした私を見て、沙菜ちんと美香ちゃんが目を丸くする。
「詩ちゃん、急にどうしたの?」
「ちょっと用事を思い出しちゃって! 掃除早く終わらせて行くね!」
沙菜ちんの質問にそう答えると、私は集めたゴミをちりとりで取る。
そして駆け足でゴミ箱へ向かって、ゴミを捨てた。
「じゃあ私行くね!」
掃除用具をしまって、不思議そうな顔をしている沙菜ちんと美香ちゃんにそう告げると、私は教室を出て走り出した。
旧校舎にある、第二音楽室に向かって。
――とにかく昨日のこと、謝らなくっちゃ。
*
第二音楽室からは、昨日とは違って楽器の音は聞こえてこなかった。
いないのかな、と考えながらも、静かに扉を開ける。
律くんと響斗くんは演奏はしていなかったけれど、並んで椅子に座ってパソコンの画面を見ていた。



