「あ、そういえば! もともといたボーカルの子……アリスちゃん、だっけ? その子はどこに行っちゃったの?」
アリスちゃんの歌声、すごく好きだったのに。
私をボーカルに誘ったってことは、もうバンドから脱退したってことだよね。
「アリスはアメリカ人でインターナショナルスクールに通ってたんだけど、父親の仕事の都合で日本に来ててさ。でも、ついこの前アメリカに戻ることになっちゃったんだ」
「そうなんだ……。もったいない」
響斗くんの言葉に落胆する私。
彼女がいれば、もっと違う曲もできたかもしれないのに……。
と、STAR STARTの一ファンである私は心から思ったのだった。
「それで新しいボーカルを探そうかって時に、たまたま入ったカラオケで、詩乃ちゃんの声を聞いてさ。こりゃ、誘わなきゃなって思ったわけ」
「え……」
笑顔で響斗くんはそう言うけど、私はたじろいでしまった。
なんで私なんかを?
STAR STARTのボーカルをやりたい子なんて、他にもたくさんいると思うけど。
「お前の声質、バンド向きなんだよ。それに結構うまいし」
アリスちゃんの歌声、すごく好きだったのに。
私をボーカルに誘ったってことは、もうバンドから脱退したってことだよね。
「アリスはアメリカ人でインターナショナルスクールに通ってたんだけど、父親の仕事の都合で日本に来ててさ。でも、ついこの前アメリカに戻ることになっちゃったんだ」
「そうなんだ……。もったいない」
響斗くんの言葉に落胆する私。
彼女がいれば、もっと違う曲もできたかもしれないのに……。
と、STAR STARTの一ファンである私は心から思ったのだった。
「それで新しいボーカルを探そうかって時に、たまたま入ったカラオケで、詩乃ちゃんの声を聞いてさ。こりゃ、誘わなきゃなって思ったわけ」
「え……」
笑顔で響斗くんはそう言うけど、私はたじろいでしまった。
なんで私なんかを?
STAR STARTのボーカルをやりたい子なんて、他にもたくさんいると思うけど。
「お前の声質、バンド向きなんだよ。それに結構うまいし」



