そっか。三人とも同じ気持ちなんだ。
さっきのライブで、三人ともすごく楽しい気分になれたってことだよね。
それって、本当に。
――仲間って、感じだね。
「よし! じゃあ今日も練習頑張ろうぜ!」
『おー!』
律くんの声に、いつものように私と響斗くんが声を揃える。
意気揚々とそう言う律くんの顔を見て、実は私はまたドキドキしていた。
これってやっぱり、恋……?
――いや。
今はあまり、深く考えるのはやめよう。
とにかく私は、律くんと響斗くんと一緒に、もっとたくさんの歌を上手に歌えるように、頑張ろう。
今日のライブのように、お客さんも私たちも、楽しい時間を作れるように。
そうなるまで、ちょっと恋については置いておくことにしたいな。
トラウマによって歌を諦めていた私の、「RE:START」……“やり直し”は。
まだ、始まったばかりなんだから。
Fin.



