Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 するとなんだか急に怖くなってしまった。

 律くんと響斗くんが奏でる音が本当に心強かったから、その音が無くなった瞬間恐怖が戻ってしまったんだろう。

 ステージの上から、体育座りしている全校生徒たちを恐る恐る見てみた。

 みんな驚いたような、呆然としたような顔をして私を見ている。

 あ、あれ。

 なんだろう、この反応。

 私ちゃんと歌えてなかったのかな。

 下手すぎてみんなドン引きしてる、とか?

 ――まずいまずい!

 そう思い込んでしまった私は、泣きそうになりながら律くんの方を見た。

 だけど彼は、満足げに、やり遂げた!という顔をしている。

 え?

 私の歌、大丈夫だったの……?

 そう思った瞬間だった。


「うーちゃんすごーい! かっこいいー!」


 とても聞き覚えのある声が、体育館中に響いた。

 はっとして見てみると、声をあげたのは思った通り、私の弟の奏多。

 体育館の後ろの方で、お父さんとお母さんと一緒にいるのが見えた。

 お父さんと奏多は満面の笑み。

 お母さんはなぜか、涙ぐんでいる。

 ――そして。