Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 でもふたりが、実は私の大好きなSTAR STARTで。

 毎日一生懸命、練習に取り組んでいることを知って。

 思うように歌えない私を、いつも優しく見守ってくれて。

 ――私を大切な仲間だって言ってくれて。

 ダメだ。

 私のつまらないトラウマなんかで、ふたりの今までの努力を水の泡にしちゃうなんて。

 絶対にダメだ!


「……アコ―スティックギターとベース!」


 意を決した私は、そう言った。

 律くんと、響斗くんは、驚いたような顔をした。

 ふたりのことだから、私の一言ですぐに気づいたんだと思う。

 この前練習中に私が見つけた、第二音楽室にあったアコースティックギターとアコースティックベース。

 あれは電気を使わなくても、音を出すことができる。

 つまり停電という今の状況でも、ふたりは演奏することができるんだ。


「響斗! 第二音楽室に取りに行くぞ!」

「うん!」


 ふたりはそう会話すると、すぐに走って行ってしまった。


「え、なに? 初音さん、どういうこと?」


 状況を理解していない溝口先生が尋ねてきた。

 だから私は説明した。