Re:START! ~君のバンドに、入ります~

 こんな大雨じゃ、外からのお客さんは減ってしまいそうだ。

 全校生徒はすでに体育館に集められているから、それでも聞いてくれる人は多いと思うけど。

 ふたりの生演奏を、できるだけ大勢の人に聞いてもらいたい私は、残念に思った。

 ――なんて、自分は録音した歌を流すだけだから、少し気持ちに余裕があるみたいだ。

 それでも緊張はしているけどね。


「ま、体育館の中なら雨なんて関係ねーだろ。早くやりたいなー。待ってんの、ちょっと疲れたわ」


 退屈そうに言う律くん。

 確かに、しばらく前から待機しているからもうこちらの準備はばっちり。

 ここまで来たら、早くやってしまいたい。

 ……と、思っていたら。


「あ、前のグループ終わったみたい」


 ステージをのぞいていた響斗くんがそう言ったので、私も見てみた。

 私たちの前に出演していた、ママさんコーラスの人たちが、反対側のステージ袖に引っ込んでいくのが見えた。

 つまらなそうにしていた律くんの顔が、一気にいきいきとした表情に変わった。


「よっし! じゃあ行くぞ!」