「そうなのね……! もしかして、一緒にバンドをやっている子達が、いい子達なのかな? だから怖くなくなったとか?」
お母さんの言葉に思い出すのは、律くんと響斗くんの笑った顔。
引っ込み思案で臆病な私を受け入れてくれた、かっこよくて優しいふたりの男の子。
「うん、そうなの。とっても優しい……私の友達だよ」
「そっか……。よかった、よかったわ……」
お母さんは、喜びをかみしめるかのように潤んだ瞳でしみじみとそう言った。
「だから明日は、お母さんにもお父さんにも奏多にも。私たちのライブを、見に来てほしいの。ステージに私はいないんだけどね」
「もちろんよ! お父さんも喜んで行くはずだよ! 奏多だって、いつもお姉ちゃんのお歌が大好きって言ってるんだから」
お母さんがそう言うと、近くで遊んでいた奏多がやってきて私に抱きついてきた。
「なになにー? うーちゃんのおうたー? うん、ぼくだいすきだよー!」
「明日、お姉ちゃんのお歌が大きい場所で流れるんだって! 奏多も聞きに行こうね」
「おっきいばしょで! うーちゃんすごいね! ぜったいいくー!」
お母さんの言葉に思い出すのは、律くんと響斗くんの笑った顔。
引っ込み思案で臆病な私を受け入れてくれた、かっこよくて優しいふたりの男の子。
「うん、そうなの。とっても優しい……私の友達だよ」
「そっか……。よかった、よかったわ……」
お母さんは、喜びをかみしめるかのように潤んだ瞳でしみじみとそう言った。
「だから明日は、お母さんにもお父さんにも奏多にも。私たちのライブを、見に来てほしいの。ステージに私はいないんだけどね」
「もちろんよ! お父さんも喜んで行くはずだよ! 奏多だって、いつもお姉ちゃんのお歌が大好きって言ってるんだから」
お母さんがそう言うと、近くで遊んでいた奏多がやってきて私に抱きついてきた。
「なになにー? うーちゃんのおうたー? うん、ぼくだいすきだよー!」
「明日、お姉ちゃんのお歌が大きい場所で流れるんだって! 奏多も聞きに行こうね」
「おっきいばしょで! うーちゃんすごいね! ぜったいいくー!」



