高野君だった。 ヨーロッパ貴族見たいな服がよくにあっていた。練習中も女の子の声援が聞こえていたっけ。 二人で隣の休憩室に行こうとしたとき 「オレもいいか?」 別室で練習していたはずのカオルが入り口に立っていた。 「うん。オッケーだよ。カオル、一緒に行こう!ね、高野君もいいよね?」 「高野君?」 隣の高野君を見るとなんだか嫌そうな顔をしていた。私がもう一度声をかけると。 「別に。」 とぼそっと一言。