コンプレックスから始まる恋



「あの、今日はありがとうございました。」




「いやあ、想像以上に緊張したな。でもとっても良いご両親だった」




えへへ。



親のことをほめられるとなんだか嬉しい。




「これで茜と堂々と付き合うことができる。よかった。」



私もよかった…



ふと疑問に思った。




「あの…戸崎さん。」




「どうした?」




「戸崎さんのご両親は、私でも何も言わないでしょうか?」




戸崎さんの眉間にしわが寄る。




「私でもってなんだ。」



ええそこなの!?




「いやでも高校生じゃないですか…頭が特別良いわけでもないし…。」





「俺の両親は今は海外にいるんだ。俺の結婚は半ば諦めているだろうから多分嬉しがると思う。」





「海外に!?そうですか?それならいいんですけど。」




ああ。



と返事をしてくれた。




「母は服のデザイナーをしているんだ。だから俺に彼女ができたなんて言ったら喜ぶぞ。海外から大荷物が届きそうだ。」



デザイナーさんかあ…



すごいなあ。