コンプレックスから始まる恋



「そろそろ戸崎さんのこと助けてあげた方がいいわよ、お父さんかなり酔ってるわ。」


本当だ…



「お父さん、もうその辺にしておいたら?飲みすぎ!」



私の声なんか聞こえてないみたいで



「なあに、英くんも呑みなさい。泊っていけばいい」



もーう!



英くんって何…!




私もまだ名前で呼んでいないのに…




「修一郎さん!戸崎さんに迷惑ですよ!酔っぱらいは寝てください!」



ピタって静かになった。


お父さんはしゅんとしている。



「戸崎さんだっていきなり泊まれって言われても、まだ付き合い始めだろうし困るでしょう。」



まーったくと言っている母。



父は怒られているうちに寝てしまったらしい。



「ごめんなさいね~、うちって娘しかいないでしょう?きっと楽しかったのよ。また来て頂戴ね。」




「あの、ありがとうございます。ぜひまたお伺いさせていただきます。」




「茜、戸崎さん見送っておいで。」



はーい