散々はしゃいで……
気付けば残りは、線香花火だけになっていた。
子供の頃からそうだった。
線香花火っていつも、一番最後にやるものみたいになってて……
アタシはそんな線香花火が、大好きだったりする。
「最後に残った」というより「最後にとっておいた」っていう……
まさにデザート的感覚?
アタシは線香花火の束をほどいて、一本手に取ってしゃがむと、新海がライターで火を点けてくれた。
それは静かに大きな赤い火の玉を作って……
小さな音とともに、松葉の様な形の閃光を出す。
最初は弱々しいのに、だんだんと激しさを増して……
そしてまた弱々しくなって……
火の玉が落ちて消えた。
どうしてだろう……?
さっきまであんなにはしゃいでいたのに、線香花火をやり出した途端……
アタシの心は、一気に感傷モードになった。
気付けば残りは、線香花火だけになっていた。
子供の頃からそうだった。
線香花火っていつも、一番最後にやるものみたいになってて……
アタシはそんな線香花火が、大好きだったりする。
「最後に残った」というより「最後にとっておいた」っていう……
まさにデザート的感覚?
アタシは線香花火の束をほどいて、一本手に取ってしゃがむと、新海がライターで火を点けてくれた。
それは静かに大きな赤い火の玉を作って……
小さな音とともに、松葉の様な形の閃光を出す。
最初は弱々しいのに、だんだんと激しさを増して……
そしてまた弱々しくなって……
火の玉が落ちて消えた。
どうしてだろう……?
さっきまであんなにはしゃいでいたのに、線香花火をやり出した途端……
アタシの心は、一気に感傷モードになった。


