「あ、そうだ。忘れないうちに渡しとく」
新海が差し出した可愛い紙袋に、アタシは小首を傾げる。
「土産」
「お土産? どこの?」
紙袋を受け取りながら、さり気なく訊いてみた。
「イギリス」
「イギリス!? 新海くん、海外行ってたんだ?」
「兄貴のとこ」
「新海くん、お兄さんいたんだ!?」
「陽織に言ってなかったっけ?」
アタシはそれに、コクンと頷く。
新海は自分と同じひとりっ子なんだと、勝手に思い込んでいた。
「兄貴、イギリスの大学行ってるから」
ずっと彼女と、一緒にいるものだとばかり思ってた。
そっか……お兄さんのところだったんだ……
新海が差し出した可愛い紙袋に、アタシは小首を傾げる。
「土産」
「お土産? どこの?」
紙袋を受け取りながら、さり気なく訊いてみた。
「イギリス」
「イギリス!? 新海くん、海外行ってたんだ?」
「兄貴のとこ」
「新海くん、お兄さんいたんだ!?」
「陽織に言ってなかったっけ?」
アタシはそれに、コクンと頷く。
新海は自分と同じひとりっ子なんだと、勝手に思い込んでいた。
「兄貴、イギリスの大学行ってるから」
ずっと彼女と、一緒にいるものだとばかり思ってた。
そっか……お兄さんのところだったんだ……


