どうしよう……涙が止まらない。
そう思っても、立ち上がる気力すら持てずにいた。
オートロック解除音がして、誰かがマンションに入って来た気配を感じる。
涙でぐちゃぐちゃの顔をあげる事は出来なくて、膝に顔を埋めたままでいた。
だんだん近付く足音に、更に強く膝を抱える。
「腹でも痛い?」
頭の上から降って来たその声に……
アタシはゆっくりと……
その顔をあげた。
涙で歪んだ瞳のレンズに映った新海の顔は、心なしか優しく笑っている様にさえ見える。
アタシ……夢、見てる……の?
「どう……して……?」
アタシの問い掛けに、いつもの「アーヤスマイル」より、意地悪を多くブレンドして新海が笑う。
「今日は何の日だっけ?」
「新海くんの……誕生日」
「じゃあプレゼント。何くれんの?」
言いながら、新海は手のひらを差し出した。
プレゼントなんて、用意してないよ!? どうしよう……!!
そう思っても、立ち上がる気力すら持てずにいた。
オートロック解除音がして、誰かがマンションに入って来た気配を感じる。
涙でぐちゃぐちゃの顔をあげる事は出来なくて、膝に顔を埋めたままでいた。
だんだん近付く足音に、更に強く膝を抱える。
「腹でも痛い?」
頭の上から降って来たその声に……
アタシはゆっくりと……
その顔をあげた。
涙で歪んだ瞳のレンズに映った新海の顔は、心なしか優しく笑っている様にさえ見える。
アタシ……夢、見てる……の?
「どう……して……?」
アタシの問い掛けに、いつもの「アーヤスマイル」より、意地悪を多くブレンドして新海が笑う。
「今日は何の日だっけ?」
「新海くんの……誕生日」
「じゃあプレゼント。何くれんの?」
言いながら、新海は手のひらを差し出した。
プレゼントなんて、用意してないよ!? どうしよう……!!


