「驚かさないでよ」
「勝手に驚いたのそっち」
「ってゆーか、なんで屋上にいるの?」
「『なんで』って? なんだよ?」
「倉田さんと二人きりの打ち上げしてるのかと思って」
こんな話がしたいわけじゃないのに、ホント……どこまでも可愛くないアタシ。
「妬いてんだ?」
アーヤスマイルを向けた新海に……
「図星です」なんて、言えるわけがないし、言いたくもない。
「んな、マジにとんなって。陽織の気持ちくらい、ちゃんとわかってるし?」
意味深な新海の言葉と眼差しに、アタシの気持ちが悟られているのかと焦る。
それを確かめる様に、戸惑いながらも訊いてみた。
「アタシの気持ち……って?」
「ん? 『元カレが忘れられなぁーい』だろ?」
単なるおふざけだと思いながら、静かな怒りも込み上げる。
「それがわかってて……どうしてアタシに、キスなんかしたの?」
敢えて否定せず、淡々と訊き返したアタシに……
新海の顔から、悪戯な笑みが消えた。
「勝手に驚いたのそっち」
「ってゆーか、なんで屋上にいるの?」
「『なんで』って? なんだよ?」
「倉田さんと二人きりの打ち上げしてるのかと思って」
こんな話がしたいわけじゃないのに、ホント……どこまでも可愛くないアタシ。
「妬いてんだ?」
アーヤスマイルを向けた新海に……
「図星です」なんて、言えるわけがないし、言いたくもない。
「んな、マジにとんなって。陽織の気持ちくらい、ちゃんとわかってるし?」
意味深な新海の言葉と眼差しに、アタシの気持ちが悟られているのかと焦る。
それを確かめる様に、戸惑いながらも訊いてみた。
「アタシの気持ち……って?」
「ん? 『元カレが忘れられなぁーい』だろ?」
単なるおふざけだと思いながら、静かな怒りも込み上げる。
「それがわかってて……どうしてアタシに、キスなんかしたの?」
敢えて否定せず、淡々と訊き返したアタシに……
新海の顔から、悪戯な笑みが消えた。


