「いや、凄くタイプです!」

それまで、深刻そうな声をしていたミチルがクスクスと笑う。

それに、癒された。

「陸さんは優しいのですね!
人を見た目で判断したりしない……」
「いや、ミチルちゃんはもっと自分に自信持った方が良いかと……」
「自信なんて持てません……。だって……」
「だって?」
「私、不細工ですし……」
「んー!なんで、そんなに自信ないのか分からないけど、俺はミチルちゃんの容姿好きだよ!」

「えっ!!」

ミチルがそう言い返したと同時に、時間が停止した。

それから、数分間無言が続く。

「あ、あの……」

沈黙を破ったのは、ミチルだった。

「ん?」
「あの……。良ければ、陸さんの写メ見てみたいです……。
その、迷惑じゃ無ければ……」

ガンガン来る子だ。

しかし、話が続かないから思い付いた事を口にしているだけかも知れない。

「俺、かっこ良くないよ!
多分、見たらガッカリするかも……」

ここで、普通に写メを見せれる程、自分に自信がある訳じゃ無い。

「ガッカリなんてしません!!」
「じゃあ、1枚送るね!」

それだけ言うと、写メを1枚添付した。

ヤバい。

ミチルに写メを見られて、嫌われてしまったら凹む。