僕の彼女はヤンデレです

ミチルの表情がキツくなる。

「陸の本当のタイプは、フィギュアみたいな女の子でしよ!?」

声を荒らげ、訳分からない事を口にした。

「フィギュアはフィギュアだよ?」
「好きなんでしょ?」
「うん……」
「私より好きなんでしょ……」
「えっ?
ミチルとは比べられないよ……」
「アニメの女の子は可愛いもんね……」
「あ、ああ……」

ミチルの目が涙目になる。

「部屋から出て!!」
「えっ?」
「1人になりたい……」
「あ、う……ん」

1人になりたいと言われ、みちるの部屋を出ると自分の部屋に行った。

胸がザワザワする。

しかし、5分後に俺の部屋に来たミチルが、何かを言いた気な表情でこちらを見ている。

「どうしたの?」
「私達、もう別れよう……」
「えっ?」

意味が分からない。

「俺は別れる気はない!!」
「もう、嫌なの!!」
「どこが嫌になったか教えてよ……。直すから……」

ミチルとこのままバイバイだなんて、耐えられない。

初めて誰かをこんなに愛しいと思ったんだ。

「分からないなら、いい!」

そう言うと、部屋に戻ったミチル。

そういえば、フィギュアを見てから機嫌が悪くなった。

秋葉原でもフィギュアを見ている時に不機嫌。