僕の彼女はヤンデレです

「ミチル!この店入ってみないかな?」
「コスプレ?」

そう呟いたミチルの表情には困惑の色が見え隠れしている。

「い、嫌だったかな?ごめん……」
「違うの……。
私みたいなデブが、コスプレなんかしたら気持ち悪くないかな……?」

少しだけどミチルに自信を持って貰ったような気がしていた。

しかし、相変わらずマイナス思考なままだ。

「気持ち悪い訳が無い!!」
「でも、アニメの女の子って皆有り得ないくらいスタイル良いもん……」
「ミチルの方が可愛いよ!!」

そう言った瞬間、ミチルの顔が真っ赤に染まる。

「そんな訳ない……」

言葉はネガティブだが、ミチルは喜んでいるように見える。

「ミチルは可愛い!!」
「……ありがとう。じゃ、行こう」

コスプレ屋さんに入ると、沢山の衣装が並んでいる。

大好きなキャラクターの服が有るとテンションが上がってしまう。

「なんか、見た事の有る服が沢山……」

そう言った、ミチルの目は輝いている。

「確かに、普段の服とはかなり違う世界だよね!!」
「うん。可愛い……」
「ミチル似合いそうだから、着てみたら?」
「え、っ!私なんかが着たらブーイングです!!」