僕の彼女はヤンデレです

なのに、部屋の中の空気は冷たい。

傍にあったスマホを手繰り寄せ、時間を確認するとお昼前だ。

「あ、陸!起きたんだね!!」

目の前には可愛いワンピースを着たミチル。

可愛い。

「うん。寝過ぎちゃった……。
て、ミチルは今日も可愛いね!!」
「陸って外人さんみたい!」
「へっ?」
「なんていうの?
女の子に甘い言葉をくれるから……。好き」
「本当に思ってる事だから……」
「ありがとう……」

俺が褒めて、ミチルが素直にありがとうと言ってくれた事が嬉しい。

ちょっとでも自分に自信を持つ事か出来ただろうか。

そんな風には思えた。

「じゃあ、陸が準備出来たら買い物行きますか!!」
「あ、じゃあ、急ぐ!」
「ゆっくりでいいよ!」
「ありがとう」

急いで服を着替えると、髪をセットした。

「準備出来たよ!」
「じゃあ、行こう!」

靴を履くと、ミチルの車に乗り込む。

「最初は美容院いこ!予約取ったんだよね!!」

予約を取ったのなら、仕方が無い。

「うん!」
「上手いって評判の所探したの!!」

そう言った、ミチルの表情はとても幸せそうだ。

2人で歌を歌いながら、美容院に迎う。