僕の彼女はヤンデレです

部屋に入る事を許されたが、一言も話そうとしないミチル。

「俺さ、ミチルを連れて歩くの恥ずかしいなんて思ってないよ……。
ミチルの事を恥ずかしいと思ってるのなら、職場の人に付き合ってる事も言わない……」

ミチルが目を見開く。

「えっ?言ったの?」
「うん!自慢の彼女だから……」

そう言ったは良いが、照れ臭い。

「陸!ごめんなさい……。
私、本当に自分に自信なくて……。私となんかじゃ外に出たくないだろうって思ったら、落ち込んじゃって……」

ミチルがここまで追い詰められていただなんて。

それもこれも、イジメのせいだ。

「俺は、ミチルを皆に自慢したい!
たださ……。俺、まだ給料無いからミチルの金を頼りたくなくて……」
「そっか。陸は真面目なんだね!!」
「かな?」
「そだよー!!給料が入ったら奢って貰うから、明日は遊びに行こう!!」

本当は給料が入ってからと決めていた。

しかし、またミチルの機嫌を損ねたくない。

「うん!」
「嬉しいな!明日が楽しみだね!!
あ、陸髪切ったら絶対カッコ良いから美容師室行こうよ!!」
「え、俺はいいよ!ミチルの物を買おうよ!!」

ミチルが無言になる。

正直、またやってしまったんじゃないかと焦ってしまう。