僕の彼女はヤンデレです

無理強いする訳にも行かず、何も無い自分の部屋でボーッと過ごす。

しかし、ミチルの事が気になって居ても立っても居られない。

ミチルの部屋の扉の前に立つとドアをノックした。

「話せないかな?」
「無理!!」
「そっか。でも、俺はミチルが気になって居てもたってもいられないから此処で待つよ……」

そう言い残し、ドアの前に座り込む。

前はゲームの事で頭がいっぱいだったのに、ミチルで胸の中が埋め尽くされている。

下手したら明日の休みは潰れるだろう。

そう覚悟した瞬間、扉が開きミチルが顔を覗かせる。

「そんな所に居たら、暑いよ……」

確かに季節は夏。

クーラーの風が届かないこの場所は、モワッとした空気に包まれ、汗だくだ。

「いいんだ。少しでも良いからミチルの傍に居たい……」

そう言うと、涙目でこちらを見てくるミチル。

「本当……?」
「うん。だから、此処で待っていたんだよ」
「へ、部屋入って良いよ?」

そう言われ、ミチルの部屋に入る。

最初あった時は綺麗だったミチルの部屋だが、今はごちゃごちゃしている。

しかし、それすら愛おしい。

だって、ミチルが俺にだけ本性を見せてくれている感じがするから。