僕の彼女はヤンデレです

すると、ガタンガタンと音がしてミチルを探した。

バスタオルで身体を隠しているから安心したのもつかの間に、

よろよろとした足取りで洗面器を手にしようとしている、ミチルと目が合った。

洗面器でお湯をすくうと、身体を流すミチル。

フラフラした足取りで風呂に入ったミチルは、気を抜くと浴槽に沈みそうだ。

「ミチル危ないよ!!」

そう言って、ミチルの身体を支えると服がお湯で濡れる。

「陸もお風呂に入っちゃいなよ!」

悪戯な表情を浮かべたかと思うと、指先でお湯を飛ばして来るミチル。

「ちょ!止めっ!!」
「一緒に入ろう!!」

酔っ払いのミチルは、大胆過ぎて困りものだ。

しかし、こんな美味しいお誘いは無い。

「服脱いでくる……」
「陸ー!待ってるよ!」

そう言うと、手を離してくれたミチル。

脱衣場に移動すると服を脱いで、タオルを巻く。

こんな事をして、数時間後に普通の思考回路になったミチルに、嫌われないだろうか。

一瞬だけそんな事を考えてしまったが、名前を呼ばれ風呂場に向かう。

「陸ぅ!やっと来てきれた!!」

嬉しそうな顔で両手を広げるミチルをギュッと抱きしめた。