いつの間にか眠りに付いていたらしく、カーテンの隙間から射し込む光で目が覚めた。


相変わらず、朝ご飯を準備してくれているミチル。


それをゆっくり味わって、仕事準備を始める。


後は、歩いて3分の工場に向かうだけ。


職場に付いたら朝礼して、車に乗り込み現場に向かう。


現場は工場から割と近い場所にあった。


「今日からよろしくお願いします」


綺麗な女性が笑顔で挨拶をしたから、頭を下げたら「こちらこそ！」と返事を返した。


身長が高く、モデルのような体型でかっこいい女って感じだ。


この人と喋っている所をミチルに見られたらどうなるだろうなんて考えながら、壁を塗る準備を始めた。



「今日は暑いですね。
ジュース買ってきたので、どうぞ！」



モデルのような女性が、ペットボトルのお茶を差し出しできたから受け取るたてヒンヤリと気持ちいい。


「ありがとうございます」


ふと、視線を感じて見るとミチルがこちらを見ている。


ヤキモチを妬かれるのは、嫌いじゃない。


ただ、反射的にヤバいと思ってしまう。



前みたいにヤキモチで迷惑を掛けるような事をしたら、この人を困惑させてしまうだろう。